2011 | 06 16 |
安請負いは絶対にノー
お互いの為にならないとは正にこの事。
安請負いをするという事は、自分の利益にならない為、モチベーションの捻出も難しく、またクライアントに対してやれる作業も限界があります。
その結果、中途半端な結果を渡すことになり、クライアントもまた損をします。
安請負は互いの為に絶対にしてはならない、ビジネスにおけるタブーのようなものです。
サービス残業という文化が日本には存在しているため、ついついその流れに乗ってしまいがちですが……。
ちゃんとした仕事がしたいのなら、乗らないほうが無難です。
安請負いから生まれた双方損失の一例
【依頼する側】・HP制作を格安で依頼したところ、とんでもない品質のモノが出来上がってきた。
これでは公開出来ないので、制作会社に文句をいい、無料で再制作させた。
しかし再制作されたものも大概のもので、二度と頼まないと告げ、お金も払わなかった。
【依頼される側】
・HP制作を格安で、という事だったので品質は保証できないという前提で請け負った。
金額が金額なので作業時間を確保できず、見るも無残なモノになった。
これをきっかけに再制作として、契約金の変更を申請しようとしたところ、クライアントが激怒。
無料での再制作を依頼されたがこちらとしても、それは難しく、まともなものを再提出できなかった。
結局、クライアントからの信頼を失い、作業にかけた時間分の報酬も回収出来なかった。
これは実際に見たことのある悲しい悲しいお話です。
私は依頼される側だったのですが、直接その会社と関係があるわけではなかったので口出しはしませんでした。
あくまで一作業員として作業に当たっていましたが、その案件の担当をした人達は物凄い形相でしたね。
その案件のおかげで他の案件もスケジュールに乱れが生まれ、双方にとって散々な事になっていたのではないでしょうか。
安請負いするべきではなく、また安くでさせようと思うな
基本的には安くしてもらおうとするのは当然です。なので、安請負をしてしまう会社をこそ注意すべきですが、状況もあります。立場もあります。
一概に絶対にするなとも言えません。
しかし結果が見えている状況での安請負はかなり危険であることは理解しておいて下さい。
そして同時に依頼するクライアントもまた、安請負をさせないように注意してください。
双方に取って良い結果を産みたいのならば、価値に見合ったモノを提供するのが当然です。
むしろ価値以上のモノを提供出来れば最善でしょう。
私が仕事を受けるときは、その部分を特に強調します。
関西で仕事がしにくいな、と思うのはそこを強調すると嫌がる会社があることです。
まるで安くでやるのが当然という風潮。
申し訳ないですが、断固拒否で仕事は受けません。
中にはタダで、なんていう馬鹿げた事を言ってくる会社もいます。
常識外れも良いところなので、話はそこで終わりますが。
安請負いは当然として、安くさせ過ぎないように注意するのも担当者の努めです。
結果として良いものを残したいのなら。
日本の「サービス」の概念はほんとうに怖いですね。