2010 12
01
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終身雇用は幻想、長期雇用は理想

カテゴリ:雑談 タグ :

自分でつけたタイトルにいきなり駄目だしをするのもどうかと思いますが、あえて苦言を呈します。
終身雇用については言わずもがな。こちらについては信じる人などもういないでしょう。少なくとも、もういない、と信じたいです。


ただ長期雇用が理想というのは言葉の語呂やリズム、キャッチさを取った、いわゆる釣り文句と言うところで実際には理想ですらありません。
むしろ長期雇用を謳う企業ほど長期的に見た経営は実施しておらず、一人の人材を一つの場所に留まらせようと言う考えがそもそも現在のニーズにあっておらず、いずれ崩壊するのが目に見える赤点企業です。


と、ここまで書いて気付きましたがいずれ崩壊する、というのであれば長期雇用が理想という意味合いは言い得て妙なのかもしれません。
存在し難く、また崩壊していくものだからこそ理想、なるほど。
これは棚から落ちてきた餅。あまり美味しいものではありませんが。


赤点企業である大きな理由ですが、一つは時代。
今のご時勢、就職できる企業は腐るほどあり、やろうと思えばアルバイトで生計を立てる兵もいます。
何より昭和の時代と違って、教育制度、社会福祉においても事情が変わっており、端的にまた語弊を恐れず言うのであれば


「やりたい事が何でも出来る」


そういう時代です。
そんな中であえて一つの場所に留まって、事を成そうとする人間は稀です。
何故なら人間は欲深く、環境と状況に応じて「理不尽」を当然のように行い、思いついた一時の感情が赴くままに行動する、変化する生き物だからです。
お分かり頂けたと思いますが、もう一つは人の性質。


その会社ではやりたい事が出来る、残業もない、給料もそれなりに良い。
ところがそう感じるのは、今そういう状況と環境なだけであって、結婚、親の不幸、新たな趣味、夢。
様々な要因は常に変化していきます。そしてそれに合わせて人も変化します。


思いついたが吉日とは良く言ったものです。
その考えに至った人は最早そこから抜け出せません。
不安、不満、愚痴、実にネガティブなワードが飛び交います。飲みの席では相談事。
毎度毎度同じことの繰り返しの中に親切な友人は疲れ果て、一言告げます。


「そこまで言うなら辞めたら?」


待っていました、とばかりにその波に乗り人は職を手放します。
そしてやりたい事が出来ると言っていた会社に何の後悔・後腐れもなく辞めていき「自分のやりたい事」を捜しに行きます。
ま、極論ですが。



実に悲しいことに、長期雇用を目指せば目指すほど時代に逆行します。
ではどうするのか。
そんな受け皿となるような企業を目指すのではなく、ステップアップを基とした踏み台としての企業を目指すべきです。


踏み台という言葉にはネガティブなイメージがありますが、踏み台としてもらう事で一人の人材に固執することなく、またその人材が巣立つ時には感謝すらされます。
その感謝を利用する手段や方法はいくらでもあり、企業にとっても有意義です。


ようは循環を作るという事。踏み台であるからこそ人材の固定化を避け、どんどん外に出し、新しい人を入れていく。そして育て上げ巣立たせる。
必要以上の人件費や役職手当を避ける事も出来、それら巣立っていった人を利用する事で業務拡大につなげることも出来るかもしれません。美味しいです。


ただこちら。教育制度を構築すること、循環させるだけの人材の流入があること。
そしてそれらを循環しても会社を回せるだけのインフラが社内で構築されていること。
といった条件が必要となるので実施できるのはそれなりに大きな会社だけです。残念。


しかし、形はどうあれ短期雇用という流れの中で如何に人材を利用するのか。
そしてその能力を会社の糧とするのか。優秀な人材は独り立ちしますが、その前にその人材から奪えるものは奪っておけ、というお話。



そしてこれから就職する人達に一言助言をするのであれば、長期雇用が理想という言葉を知り「辞めるつもりで」会社を選ぶことをオススメします。
何故なら、今やりたい事が一生続く保障はなく、そのやりたい事が誰かに植え付けられた虚のモノである可能性は大いにあるからです。


それは己を知らぬ若さと無知、無能故。
自戒を込めて。

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