2011 | 09 14 |
Webの品質
先日、WebAttendというイベントに参加してきました。
Webを通じた異業種交流会です。
100人を超えた参加者で概ね成功と言えるのではないでしょうか。
そんなWeb交流会に度々参加して思うことが沢山あります。
今日はその中の一つを。
Webの品質が年々下がっている
見た目は良くなっていますが、中身です。どれだけ豪華絢爛なデザインを用意しようとも中身がなければ空と一緒です。
Webを利用する多くの人には、それなりの目的があります。
でなけりゃ、わざわざお金払いません。
そして素晴らしい見た目のサイトを提供してもらいます。
しかし、そこからが長い。
見た目がどれだけ良くても、売上は伸びない。
ましてや集客できないから、Webの存在している意味がない。
見るのは内輪の人間だけ。
目的を達成出来ないWebって、あって当然。
ですが、ちょっと多すぎるんじゃないかなーという所感。
昔は良かった?
少なくともマーケティングをがっつりしなくても、Webの総数が少なかった。特定分野でWebを立ち上げれば儲かる、そんな時代もありました。
でも今は違いますよね。
Webという技術が一般普及して、専門と言われても技術自体は誰でも手に出来ます。
それもあってか価格競争にもなり、参入障壁のない業界は混沌としています。
昔は良かった?
いえ、それはWebを提供する側の傲慢というか、怠慢でしょう。
時代の変化に合わせて顧客のニーズも含め、状況が変わるのは当然の事。
本来それに合わせてモデルチェンジしていかなければいけないところを、従来のままで来てしまった。
悪い事に、それで商いが出来るとわかった人達も独立して、どんどん会社を立ち上げます。
そしてただ「製作するだけ」の会社へと成り下がります。
Webを製作するだけ……結構です。
しかし、製作した後の運用までマネジメント出来る会社と連携するのって大事じゃないかと。
Webは専門分野だと豪語しながら、製作が終わった後はクライアントの担当に任せる?
専門分野を知らないから相手は依頼して来るというのが殆どでは?
だとすると大抵、その後の運用が出来ないのは目に見えている。
そこのサポートまで含めて請求するというのは、Webの質を高める上で必須でしょう。
それはマーケティングの観点。SEOをやっていくにしても。
製作するだけなら誰でも出来るんですよ。
問題はそれがクライアントの為になるかどうか。
極端な話、デザインだけが欲しいっていうクライアントならそれでもいい。
でも売上が欲しいって言ってるクライアントに作って終わりっていうのは、ニーズに応えてない。
売上までは保証できなくても、上がるように仕掛ける事は出来るはず。
それも知らずにただ作るだけでお金もらえると思ってやってるのなら。
早々にWeb業界から立ち去って頂きたいのが、私の本音。
Webの品質とは
簡単です。Webを通じて利用者の目的を達成する事が出来るかどうか。
その程度を指します。
決して見た目やソース、検索エンジンの順位などではありません。
社会における企業とは、人のため、クライアントの為にあります。
そしてそこに尽くすからこそ、利益が得られる。
クライアントの為、と言いながら作って終わりの製作会社。
挙句の果てにはクライアントの意識が低いから、という暴言。
客を育てるのも、仕事のうち。
勿論、線引きは必要です。
が、少々怠けてしまっているように見えるのは気のせいでしょうか。
Webは非常に難しく、特に今は混沌としています。
簡単に儲かる、と思って手を出すのは止した方が良いでしょう。
少なくとも今の状態が続くとは考えないのが懸命です。
売れるWebを作る能力が今後は求められます。
少なくとも私はそう考えて、今は製作に当たっています、よ。
おっしゃる通りですね!
毎度毎度、鋭い記事で楽しく読ませていただいています。