2010 | 11 05 |
クリエイターが持つべき三つの心得
モノ作りとは、0から1だけではありません。
中々知られない事実ですが、1から10を生み出すのもモノ作りです。
1を1のまま利用したり、10を10のまま利用するのが一般人だとすると
1を使う事は出来ないけれど、10にしたり、0から1を生み出したりするのがクリエイターです。
そんなクリエイター達の心得を三つ紹介します。
作るだけでは足りない
モノ作りにおいて大切なのは、使われるという前提です。どれだけ秀逸なモノで、デザイン性に溢れていても、人が使わない・使えないモノは無価値です。
逆に言えば、ありふれていてデザイン性に乏しくても人が使いたいモノは高価になります。
クリエイターはついつい、アーティストのように作る事に意味を見出してしまいます。
確かにアーティストは作るのが仕事です、しかしあれはブランド力や後ろについているスポンサー、プロデューサーの敏腕さがあるからであって、アーティストもまたそれらにコントロールされています。
アーティストは作る事が仕事ですが、作らされているという事実もあります。
そしてクリエイターは作るのが仕事ではなく、使えるモノ、使いたいモノを作るのがお仕事です。
話して作るを永遠に繰り返す
永遠のサイクルがここにあります。クリエイターに最も必要な能力は、どの職種でも言われるコミュニケーション能力。
そしてその中でも、聞き取り力です。
クリエイターは人が使うモノを作るわけですから、人が使うモノが何かを判断しなければなりません。
時として問題解決のきっかけとして、モノ作りが必要になります。
その時一番大切なのは、何処が問題で、問題解決に何が必要かというニーズの見極めです。
それを行うには、話をして作り、更に話して改良を繰り返す。
コンテンツに永遠に完成が訪れないように、クリエイターが作るモノに終わりはありません。
誇りを持つ
話して、作る事を繰り返すのは時として苦行です。それに耐え、自らの職務を全うするには覚悟が必要です。
そして覚悟には誇りが欠かせません。
自らが行う活動、行動に誇りを持つことで自信を維持します。
その自信を維持することはモチベーションへと繋がり、仕事に対する意識も変化するでしょう。
誇りを持つことは、傲慢な態度も生み出しますが、謙虚に生きて自信喪失し職務を全うできない方が問題でしょう。
クリエイター。
多くは特殊な人間性を持ちます。
しかし、彼らこそが私たちの生活に役立つもの、仕事で使うものを作り出しているのだとしたら。
ぞんざいに扱わず、私たちも日本の職人達に誇りを持ちたいものです。
今日のまとめ
クリエイターも結局、人の為に何かをするという点では変わらない。
クリエイターも結局、人の為に何かをするという点では変わらない。