2010 08
31
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WEB戦略において注意すべき、四つの事柄

カテゴリ:WEB戦略, 経営戦略 タグ : ,

お世話になっております。
Peace & Piece代表の江並です。

今回はWEB戦略について呟こうと思います。

WEB戦略。
今日びの世界でこの言葉なしにビジネスを行うのは、むしろ珍しいぐらいではないでしょうか。
WEBマーケティングに対してリアルマーケティングなどという言葉も耳にするぐらい、WEBという分野は急成長しており、企業の戦略策定において外せない項目となっています。


中小企業でWEBを知らない会社ですら、自社HPをとりあえずは持っているような状態です。
いかにWEBというものが浸透しているかが伝わるでしょう。
その中で、プロフェッショナルは再確認、ビギナーには理解の意味合いを込めて、まず抑えておくべき四つの重要項目を一つずつ解説したいと思います。


WEBの目的を明確にする

これは言わずもがな、ですね。しかし、このWEBの目的勘違いされる事が非常に多いのです。
かくいう私も当初、目的と目指す場所が違っていた事がありました。
自社HPを持つ時などは特に、そのデザインや構成、内容にばかり目がいってしまい、何のためにHPを作ったのか抜けてしまう事があるかと思います。
実際私も見栄えの良いHPが目の前に出てきたら目的を忘れて「ここをこうしたら、もっと見た目が良くなる」とかを考えてしまいます。今、HPのリニューアルに携わっていますが、正にそう感じてしまいます。


WEBの目的は何ですか?それは会社ごとに変わります。
お問合せ件数の増加、顧客満足度の向上、通販商品の売上増加。
少なくとも企業の利益に貢献するものであるはずです。


デザインが御社の売上を上げたりする事はあるでしょうか?
デザインだけでは売れません。コンバージョン(成約)を考えたデザインでなくてはならないのです。
見た目が良い事は悪い事ではありませんが、それ以上に優先すべき事柄があるのです。
まずは目的を明確にし、ブレないようにしっかりとそれを資料に起こしましょう。


使えるものは全て使う

自社HPだけが御社の目的を達成させるツールになるわけではありません。
他にも多くのツールがこの社会には存在しています。


WEBの一つではありますが、Yahooの広告に代表されるPPC広告
データベースを流用した、メールマガジンやDMによる直接的な広告宣伝。
そしてリアルに深く根ざした、ポスティング、営業、紙媒体による広告。


まぁ、ほとんど広告なわけですが、使えるツールは多種多様に存在しているのです。
WEB戦略とは、そういった多くのツールを一つ一つ確実に使いこなすことで、他のツールも活きてくるものなのです。PPC広告や紙媒体での宣伝が上手に機能すれば、ブランド力が高まり、自社サイトへの誘導や実店舗への誘導が可能になり、そこからまた口コミなどで広がっていくのです。
一つのツールに頼らず、全てのツールが機能するように計算することもWEB戦略で重要な事柄です。


市場、競合の調査

ある程度、使うツールや手法が定まってくると恐らく不安を感じるのが競合他社です。
戦略や戦術があるからこそ、他社の動きが気になるのです。
その市場に御社しかいない無競合市場であれば、極端な話、何もする必要はないのです。
それこそWEBサイトがあれば、SEO(サーチエンジン最適化)をしなくても検索で一位表示されるでしょう。
勿論ニーズがあれば、の話ですが。


基本的にどこかの市場に参入したり、既存市場で更なる売上アップを図る場合には更に上の競合他社を意識する必要性があります。
一体、他社はどういった施策を行っているのだろう。どんな戦略を持っているのだろう。


疑問を持つことは大切です。何も考えずに「俺の戦略は完璧だー!絶対に負けないぜ!」なんて言って突っ込んでいく人は、漫画やアニメで言うように死亡フラグがビンビンに立っています。それではいけません。


折角の戦略をより良く、確実に機能させる為にも他社の動きは把握しておく必要性があります。
SEO施策はどれほどか。DMや紙媒体での広告は行っているか。などなど情報は多いに越した事はありません。


また一つ重要な事ですが、競合他社もそうですが、WEBサイトへの訪問を意識している場合にはSEO的な観点からキーワードの選定を行うかと思います。
そのキーワードの検索のボリュームは必ず調べておきましょう。キーワードツールとキーワード最適化ツールでは大きな数の開きがありますので要注意です。
基本的に数が少なくなるキーワード最適化ツールを使いましょう。ただ実数としては両方とも当てにならない事を念頭に入れてください。あくまで参考程度に。


・Googleキーワードツール
https://adwords.google.co.jp/select/KeywordToolExternal?forceLegacy=true
・Googleキーワード最適化ツール
http://www.google.com/sktool/#



戦略の策定後、行動はスピーディに

戦略を策定しても、行動に移さなければ何の意味もありません。かけた時間が無駄というものです。
そして戦略はその時点で考えたものだからこそ、効果があります。時間が経ち、状況が変化した場合は効力は薄れ、最終的には消え去ります。それがどの程度のスピードなのかはわかりませんが、即時実行に移すことが大切であるのは間違いがありません。


即時行動し、その結果を見て再度分析をし、その内容を元に戦略を練り直す。
最初から全てが上手くいく戦略など存在しません。御社の戦略は御社でしか実行できないからです。ある程度の指標は存在していても、まず実行しその結果を見てからが本番です。


よくSEOなどで「上位表示されたけど、売上が上がらない!」と文句を言う方がいるようです。私はSEO業者ではありませんので、はっきりと言いますが、それは御社が悪いです。
何故ならコンバージョンがどう、という前にまず上位表示された結果から内容を分析し、何が悪かったかを調べる必要があり、そこから更なる戦略策定をする事が最も重要だからです。


それにキーワードは何であれ上位表示された事は喜ぶべきことです。戦略策定段階で見込みのあるキーワードであったのなら尚更です。
その後売上が上がらなかったのには何かしらの理由があります。それは多岐にわたりSEOだけの問題ではありません。恐らく。
ですから勿論、上位表示をしたSEO業者を攻めるのはお門違いも良いところです。SEO業者は手法に関わらず基本優秀です。問題なのはSEOの中身を理解せずに、業者へ丸投げした担当者にこそあるのです。


戦略策定は中身を知ってから実行しましょう。なまじDMや紙媒体の宣伝と違い、PPC広告やSEOは技術的な側面が強く出るツールです。理解していないのなら、無闇やたらに手を出さず、信頼できる専門家に話を聞くか、自力で理解をしましょう。


WEBもPPC広告もDMも紙媒体も全てツールの一つに過ぎません。
そのツールを用いて戦略を策定し、それを実行に移す。結果を見て、分析を行い再度見直す。それを繰り返す。
このサイクルによって初めて成功は確約されるのです。続ける間は、間違いなく。


WEB戦略、というか、経営戦略になってしまった感が……。
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