2010 | 09 08 |
夢を語るだけで、人は付いてくる。
今日は最近してなかった、夢をテーマに。
最初の方の記事でも書きましたように、夢というのは経営戦略の第一歩です。
何をしたいのかを明確にしていなければ、企業としてのビジョンがない、という事だからです。
そのビジョンこそが社長の夢、社員の夢へと繋がっていくのです。
それらの夢を纏め上げ、叶えるだけの力を持った会社こそが、大企業、と語れるのだと思っています。
おはようございます。Peace & Pieceの江並です。
夢と一言に言っても、その裏には現実的な戦略がなくてはなりません。
が、しかし。
安直に現実味のない、理想を語るだけでも、人というのは付いてきたりするものなのです。
言葉のマジック、とでも言うのでしょうか?
私が以前、学生団体の代表をやっていた頃の話です。
今の駄目駄目な学生達(一部ですが……)に喝を入れる、というか、もっと若い力を出そうよ、というか……。
まぁそんな感じで、思いついたのが現役社長のビジョンを語ってもらう事でした。
それによってその業界の状況やニーズ、業界自体の特性や業務内容にも触れることが出来ます。
で。
ここが、肝なのですが。
基本的にそういった自分に興味のない情報に見向きもしない学生達を半分無理矢理(!)で話を聞かせます。
すると面白い事が起きるわけです。
社長によっては、本当に社会人や社員に話すように喋るので、場合によっては現実的過ぎてついていけなかったりするんです。
でも同じく社長によっては、ひたすら夢を語って、現実味、具体性、戦略なんかはこれっぽっちも出てこない人もいます。
「俺は、この業界でこんな刺激を受けた! だから俺はあんな事やそんな事をして、あれもこれもしたいんだ!」
結構無茶苦茶だったりしますw
しかしこれが面白い。学生達の反応が一気に豹変し、講演終了後の交流会で非常に話題が弾むのです。
学生達が一様に、自分の子供の頃の夢を語り始めます。誰も聞いてないのに、ですw
けれど、その目の輝きは本物なんですよ。
その輝きを如何に消さずにモチベーションを高め、そこに現実味、具体性を付加できるかが、人を引っ張っていく社長に必要な能力ではないかな、と思っています。
さて、社長業はかくも難しいものですが……
それよりも今の若者の方が問題ですよね。
恐らく、学生や若者はIT化によって情報が入りすぎている。
その情報の精査すらも出来ないまま、情報に踊らされる。そして大人たちは身勝手にも「好きなことをやれ」と言う。
好きなことが多いからこそ、絞れず、また情報に踊らされる。
今の大人が提供すべきは、明確なビジョンです。
しかし、それは場合によっては強制になります。
ですから夢を語ることで、社会との距離を縮め、社長と呼ばれる人でも学生のように夢を持っている、同じ人間なんだ、と認識させてあげる事が重要なのではないかな、と思います。
これは同様にして、親に対しても言える事かもしれませんが……子を持たない私では説得力がありませんねw
とはいえ、それぐらい自分で見つけろ! という社会人の方の言葉もご尤もだと思いますが。
自由な身分で、やりたい事がやれる若者は幸せだと思います。
なればこそ、その自由さを若気の至りで大暴走させて欲しいですね。
私は大暴走しすぎて、ストップしなきゃいけない気がしないでもないですが……
若いっていう理由で許されることは多いですから。暴れられるうちに暴れておきますw