2010 12
03
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毒の舌でマーケティングを語る

毒を出しては落ち着いてという記事の連続が最近の流れですね。
いやいや流石に私も常時毒を吐くほど、毒舌ではないと言いますか。
まぁブログにおいてのキャラクターというやつですよね。ご愛嬌。

なので今日は「毒江並」です。こちらはかの有名なプラチナゲームズのディレクター「毒神谷」のパロディですが。
あ、いや、あちらの毒と私の毒とでは違いがありました。
前者のイメージは悪。私の毒は劇薬。
悪は時として正義ともなり、ある種の心地よさを提供しますが、劇薬は刺激が強すぎて基本的には受け入れられません。
ただ馴染んでしまうと麻薬のような常習性がある、というところでしょうか。

そういう「酔える」文章を心がけてはいるのですが、私は作家でもなければポエマーでもないので執着する必要はないのかな、と。
ただ記事の内容に信憑性を与える為の「小手先の技」です。
そして小手先の技が多いのは、日本人の特徴。細かいことに価値を見出す人種ですから(伝統工芸、職人技)
SEOやデザイン、何にしてもそうですが、マーケティングでは基礎を疎かにしても成功しません。
ましてや「小手先の技」では成功を望むべくもありません。

前置きが長くなりましたが、今日はそんな小手先の……いえ「マーケティングの基礎」について。
「毒江並」に期待できる方は続きをポチッとお願いします。

小手先だらけのマーケティング
毒江並に期待できる方は、と言っておきながら何ですが……意外と記事を書き始めると真面目になってしまうのが私の悪い癖。
なのであえて今回は不真面目に行きます。

マーケティングと聞いて、皆さんが思い描くのは何でしょう。
ズバリ当てます。

「広告」

ではないでしょうか。はい、正解ー!
と言いたいところですが、ここで優秀な営業マンは

「なるほど、それも含まれていますね。ですが……」

と続けるでしょう。そこであえて私は違う切り口を。

「半分正解で、半分はずれです」

説明をするのではなく、クライアントに考えさせる余地を与える。
質問力、疑問力というのかはわかりませんが相手に思考させる。
これはコンサルタントの力であり、営業とは少し方向性が違います。

前回の本質についての記事でも触れましたが、広告を出す理由って何でしょう?
認知度向上? 売上アップ? それともただ何となく? 必ず目的はあるはずですよね。
そこをクライアントに考えて頂くと、まぁ大半は「認知度向上と売上上昇」の両方を掲げ、場合によっては他の要素も付加してくるでしょう。
コレがまさしく

「小手先の技」

マーケティングの基礎っていうか全て
基本、一つの行動には一つの目的であるべきです。
なので、認知度向上を目指すのなら、そういった形を目指す広告にすべきです。
何故なら広告の基本は「相手に何を訴求し、相手に何をして欲しいのか」の一点だからです。

両方が目的となれば、それだけ力は分散し、ユーザーには何がしたいのか、何をして欲しいのかが伝わりにくくなります。
結果として二兎追うもの一兎も得ず。となるわけです。格言ですね。
ちなみにこちら、ホームページでも一緒です。全部ごった煮にするのは大きな間違いです。
目的によって手段・手法・ターゲット、何もかも変わります。広告は出せばいいってもんじゃないですよね。

話を戻します。
広告を出す理由とは? 根本的なところを突き詰めると「自社の利益の為」になります。
その一手段でしかないわけです、広告出稿は。

ここに答えが見えます。

「マーケティングとは自社の利益の為に行う手段の全て」

もっと厳密に言えば、それをシステム化したものが「マーケティング」です。
いくら自社の利益の為とはいえ循環せず、その場限りであれば博打になってしまうので。

手がなきゃ物は持てない。足がなきゃ歩けない
例えは悪いですが、あるべきものがなければどれだけ優れたものも機能しない、という事です。
いやしかし、この部分をスルーして「広告を出せばいいや」という安直な思考が多い事。
それはいわゆる手はないけれど、編み物をしようというレベル。
やってやれない事はないのでしょうが、結局は工夫。それに代替する「何か」は必要なわけです。

「マーケティング? 広告出してるからうちは大丈夫」

その自信は何処から来るんでしょうね。恐らくマーケティングのーの字も知らない事でしょう。
なのでそんな担当者にはこう切り替えします。

「なるほど。増収増益という事ですね、失礼致しました。 恐れ入ります。差し支えなければ、他実施されておられる手段について、お聞かせ願えますでしょうか。更なる増益へのお力になれるかもしれません」

ポイントは「増収増益」と「他の手段」です。
マーケティングを広告と捉えている人にとってはこの二つのワードに疑問を抱きます。
広告を出すだけでは増収増益になるわけはなく、また他の手段など存在しない事になっているからです。
つまり自分が思っているものとの相違を感じ、問いただしてくるのです。
ただ、こちらの対象となる担当者は限定的で、少なくとも危機感を感じていたり、本当に利益を上げたい人しか反応しません。
しかし反応したのならば、ーの字も知らない担当者である良い証拠ですので、食いつく余地は大いにあります。美味しいですね。

話が大きく脱線しました。ただこういう状況は腐るほどあります。
特に公共機関に近しい場所に行けば行くほど。
SEMアドバイザーの亀田さんであればそこらへんは痛感というか熟知してそうです……。

そんな方々にマーケティングを伝えるためには、マーケティングの簡単さを伝えるしかないのです。
誰でも難しいことは嫌です。可能なら好きなことだけを楽にしていたいのです。
だからこその 広告 = マーケティング なのです。この方程式を崩さねばなりません。面倒な話ですが。

マーケティング = 自社の利益の為に行う手段の全て、かつ、それを循環させたもの

こんな具合で。
広告とマーケティングはそもそも別物なのに、それを=で結ぶのが間違いなんですけどね。

SEO = 魔法 = 胡散臭い
マーケティング = 広告 = とりあえず出さないと周りから遅れる

シンプルも方向性が狂うとこうなります。
原因と結果を含めない、浅はかな思考は自らの身を滅ぼします。
無知は罪。

ビジネスにおいては、特に。

今日のまとめ
目的に対する手段。手段の為の目的ではない。
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