2011 06
09
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流行に乗るな。仕組みを知れ。

ちょっと、色々思うところもあり吐き出します。
単純に毒舌プランナーという割りに、毒を吐いてなかったな、というだけですが。

ネットは情報の集合体。
当然、参加者が増えると混沌と化していくのは必然なわけです。
無秩序、というほどでもありませんが、やったもの勝ちという側面が未だに残っていますので、まさしくカオスです。

Webの混沌に潜む悪魔。
それは「流行」「ブーム」です。

Webの流行はWebの総意?
ここまで書いてしまうと極論になってしまうのですが、そういう面もあるという事です。
例えばFacebookなんて、今まで見向きもされなかったわけです。
それが「日本上陸!」だとか「Twitterを超える!」みたいな、文句がぶわっと出てきました。
突然の事です。勿論きっかけはあるんですが、それはさておき。

Facebook自体は「流行」る前から日本にありましたし、TwitterとFacebookでは方向性が違います。
勿論、技術者やそこに身を置く業界人はそんな事を知っています。
知らないのは一般人。

Webと一般人の垣根は未だに大きく、どれだけ一般人の興味・関心をWebに持ち込むか、というのがWebの課題でもあります。
そうする事でパイを増やし、利潤の効率化を図る、と。
ここで賢い人は気付きましたね。

そう「流行」とは誰かが作り出しているもので、そこには利益が伴います。
つまり本当に「流行」しているわけではない。
しかし、誰かが書籍を書いたり、有名ブロガーがブログを書けば、それが事実なんだと認識されます。
「一般人」にはね。

流行に乗るだけじゃ、利益にはならない
性質が悪いのは、そこに便乗する「コンサルタント(笑)」です。
勿論マーケッターとして、それを企業の利益に還元させようと便乗するのは悪い事ではありませんし、戦略です。
ただ私が言いたいのは流行ってもいないものを流行っているとまくしたて、一般企業をWebの世界に引き込んだ挙句、その後の「集客面」をサポートしないコンサルタント(笑)が堂々と存在している、という事です。

コンサルタントでありたいのなら、企業の利益に還元してなんぼ。
方向性ややり方を提供しただけでは、口だけのそこらへんにいるプロ顔負けの評論家(笑)と一緒です。
コンサルタントがコンサルタントたるのは集客までもサポートして、企業の底力にするからです。

中には本当に流行っているからいける、と思っている経営者もいるんですが、SNSや新サービスを魔法か何かと勘違いしているんじゃないでしょうかね?
コンサルタントもコンサルタントなら、経営者も経営者、という事でしょうか。
が、私は立場が限りなく近いコンサルタントに文句を言わせて頂きます。

仕組みを知る事
いつの時代も同じで、それほどビジネスに変化が訪れる事はありません。
Webの存在そのものがあって始めてビジネスのやり方に変化が生まれたとはいえますが、他は「新たな市場」「新たな環境」が増えた。つまり、手段が増えただけでやり方が変わったわけではありません。

集客もそう。
結局は人心を掴み、人に尽くしたところにこそ人は集まっていく。
カリスマ、マーケティング、ブランドなど様々なものを巧みに使い分ける。
プランナーやマーケッターはここらへんの仕組みを理解していなければ、仕事が出来ません。
いくつも出てくる、Webの新サービスに目を通す暇などないからです。

興味や関心があるのは、クライアントの利益。
で、その利益に直結するかどうかを判断するとき、仕組みを理解していない場合「流行」に便乗しないよう自らを戒めます。
Facebookが出たからFacebook。Twitterが出たからTwitter。
はっきり言って、この両者ともマーケティングとして成立させ集客に用いるのはかなり高難易度です。

それをスルーして、まずは使ってみようは愚の骨頂。
その使ってみように際して発生する人件費を何処から捻出するのでしょうか?
チャレンジは大事ですが、チャレンジに見合った成果があって始めて、ビジネスは成立します。それを投資と呼びます。
しかし集客ノウハウもなく、ただやってみようでは時間の無駄。それは投資ではありません。

「流行」に乗るのは「仕組み」を知り、そこに勝機を見たときだけ。
安易に手を伸ばすのは火の元です。
一コンサルタントとして、プランナーとして、苦言をば。
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