2011 | 02 18 |
SEOは知られていない。
大前提です。
SEOの事を知っている人なんて、IT関係者であっても、技術者であっても殆どいません。
元々自分が技術者であっただけに、IT関係者であっただけに、自信を持って言えます。
唯一マシだったと言えるのは、私にITリテラシー、ネットリテラシーというものがそれなりにはあった事。
SEOという単語を聞いて、まずは調べようとした事。
ここに尽きると思うんですね。
当初どう思っていたか、生の体験をお伝えいたします。
SEOでお金取るとかワロス
一昔前のSEOってもっと簡単だっと記憶しています。なので、SEOでお金取られるっていう感覚がゼロで、笑いを隠せないというのが本音でした。
過去形です。
たまーにIT関係……いや、どこでもある事ですが、詐欺まがいの商売はあるんですよね。
誰でも少し勉強すれば出来る事を、堂々と金とって商売している人。
需要と供給のバランスが取れているのならば、それは良いと思うんですけどね。
当然それに見合ったサービスも提供している、まぁビジネスって大体そんなもんですし。
ただIT系は「これは酷いwwww」ってのも多いので、ほんと最初はそんな感じで見てたわけですよ。
マジで。
ところがどっこい、調べると真っ当な企業の多い事。
その瞬間、アングラ界隈で一時期生活していた自分としては
「おかしい」
と思ったわけでして。
そこが物語のスタートです。
何も見えない。何も聞こえない
とりあえずぶっちゃけますと、それなりの知識があればSEOはわかります。調べる癖や、調べ方、情報収集のコツなど。
ただ結構ハイレベルなところを求められるので、難儀しました。
SEOって小手先のテクニックばかりが目だって、本質が見えてこないんですよ。
SEOって何? という質問には
「タイトルをこういじれば、SEOで上位表示できるよ!」
安直に言うと、こんな感じです。
それを見た瞬間に
「SEOは技術・テクニックなのか」
と判断するわけです。実際、私もそうでしたし、現在でもそれはあながち間違いじゃないんですよね。
でも一般的に考えて、技術やテクニック。そういったものは結果を保証するはずなんですよ。
プログラマーやデザイン、ライティングの技術が優れている人は結果を出します。
それは技術が裏づけしたり、経験が成せる事で、技術を持っている人が高く評価されるのは結果を出せるから。
当然SEOに関してもそう考えます。
ここがドツボにはまるタイミング。
SEOは技術やテクニックも必要ですが、それ以上にもっと理解しなければならない事がある。
それが
「Google先生の機嫌次第」
例えばC言語を極めたプログラマーがいたとしましょう。
しかし、この世から忽然とC言語が消えうせました。
瞬間、そのプログラマーの価値は地に堕ちます。
それと同じで、SEO技術を極めた人がいたとしてもGoogleというモノが常に変化するので、その技術に対する結果や価値も変動。
金・プラチナのように元金保障は出来ません。
ここを全然理解してもらえないわけです。当然っちゃ、当然なんですが。
八割がた理解されていないと考える理由
先入観で既に技術・テクニックの部類と判断されると、覆すのは難しくなります。結果を保障出来ない理由は「あんたんところの技術不足だろ」で済まされてしまうからです。
業者からしたら、んな無茶な、って話なんですけどね。
先入観もそうなんですが、私が理解されていないと思う理由の大きな部分が一つあります。
それは一番最初に書いた、IT関係者や技術者までもが勘違いしているという事です。
勘違い、というか理解されてないというか。
結構プロフェッショナルな人でも、知らなかったりするので面白いです。
なのでSEOって一般的に「技術」と呼ばれるラインとは違う世界にいるのかな、と。
本当にコンサルティング・マーケティングの分野なんじゃないかと。
業者さんは理解されない前提での話が一番かもしれません……。
理解してもらおうとするのは凄くハードルが高いので、結果を見せるか、「猿でもわかるSEO(笑)」を作るか、ですかね。
SEOを知らない人向けに、真のSEOを語る伝道者みたいな人が必要なのかもしれません。
巷で言われている「SEOサービス」よりも「SEO情報」の方が検索上位に来やすいのは、こういった経緯かも。
そうなら、結果として業者さんは有り難いかもしれませんねー。
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