2011 07
04
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SEOとWebにくっついて欲しい。

WebとSEOって何がそんなに違うんでしょうね?
何故、わざわざ別業界扱いするんでしょうね?

それは当然、マーケティング部とWeb開発部では部署が違う。
まぁわからなくもありません。
でもSEOにはWebありきで、Webも利益の為にはSEOが必要になってくる。
その環境下で何故、二つの部署とも言えるものが共同歩調出来ないのか。

不思議でなりません。

垣根を超える事
私はTwitterを元々、SEO業界から参入した口です。
Twitterをやっていなかった折、丁度お願いしようとしていたSEO業者さんがTwitterをやっていたので、そのTLを追っかけていました。
ちなみにその追っかけ方はフォローするとバレル可能性があったので、フォローせずURLをダイレクトで見るというものでした。
SEOってなんだかんだで怪しいと言われている業界だったので、油断を捨てて注意していたわけです。
しかしその人のTLには怪しいものはなく、むしろ真っ当に仕事をされている方に見えました。
なによりフォロー数とフォロワー数の差が大きかったのも、私の中では信用に価する基準でした。

当時はフォロー数とかフォロワー数とかを深く知っていたわけではありませんでしたが、普通に考えてフォロー数よりもフォロワー数多い方が良いというのは感覚でわかりますよね。
で、中身を見ても同じSEO業者が多く、かつネットで調べてみるとそれなりに大きな会社の方もいる。
更に堂々と名前と事務所住所、顔写真も晒しているのがインパクト強かったですね。

そして、紆余曲折を経てその業者さんと仲良くなることが出来、色々お話を伺うことも出来ました。
またそこの繋がりから様々なSEOに携わる人達と繋がることも出来ました。
入り口さえ超えれば誰だって、その世界を見ることやその世界を知ることが出来る例です。

入り口は閉じている?
でも、SEO業界とWeb業界は互いの入り口が閉ざされている気がします。
私だって最初はSEO業界を怪しいと思っていたわけですから、その垣根の大きさは窺い知れます。
Webを知っていれば知っているほど、SEOが危ない商材であるというのがわかってしまうわけです。

そこに関しては割愛しますが、やろうと思えばいくらでも卑劣なことが出来るのもSEOです。
ちなみにそれは専門技術を持っていなくても出来るので、それもまた残念な部分ですね。

でもね。
SEOをそういった技術がなくても出来ることだ、なんて考えてる人はもうどうしようもないですね。

リンクがどう、とか。
H1がどうだ、とか。
文字数が、割合が、とか。

そうじゃないよね。
SEOってなんですか。検索エンジン最適化ですよ。その検索エンジンってなんですか、今はGoogleですよ。
つまりGoogleに最適化するんですよ。
何処をどう見たら、これが検索の順位を一位にするだとか、十位以内だとかになるんでしょうかね。
順位は結果論ですよ。結果論というのはどういう事か。

「副産物」っちゅー話ですよ。

つまり副産物を目的にしてしまっている時点でもうずれてる。
私が考えるSEOとは「Webのコンテンツとしての質を高めるための技術」であると考えています。
その副産物が順位です。

では何故SEOがコンテンツの質を高めるに至るのか、それが技術足りえるのか。

それはSEOを行う際にはHTMLのタグの意味や、ユーザーの動向を数値化したりといった技術者顔負けの専門分野があるからです。
Webをやってる人でもタグの意味を理解していたり、ユーザーの動きを数値化する人は珍しい。
いや、むしろGoogleAnalitycsを使いこなせる人、GRCを知ってる人すら珍しいかもしれない。
極端、何のためにWebというものが存在するのか、会社が欲しがるのかを理解している人も少ない。

しかし、SEOはそれを知っていなければ仕事にならない。
利益還元はどの業界でも、どの会社でも目的としますがSEOは成果報酬という縛りを自らに課している事で、その利益還元をごまかせない。
何としても数字として、具体化しなければならない。

結果としてそれが順位になっただけです。
それが望まれた形なのか、そうでないのかはさておき。

本来ならこの部分って、Webを制作をする現場の人間も学ばなければならないはずです。
現場の人間が知識を持てば、Webの質は間違いなく高まります。
今、そういう流れは徐々にありますが、まだまだ弱いです。

デスマーチをなくし、成果報酬すらもなくす。
ここでつながりを持つメリットを掲示します。
それが人、会社によって受け入れられなくてもこれこそがあるべき形だと思う私は掲示します。

Web制作の現場は笑えるぐらいにデスマーチです。
SEOの現場は日々食いつなぐのに必死な、成果報酬型。
かたやクライアントの御機嫌伺い、かたやGoogleの御機嫌伺い。
他人の動向で、自分の利益が変わる。そんな不安定なビジネス。
や、これはビジネスというより、ビジネスモデル自体がおかしい。

ならどうするのか。どうやって解決するのか。
Web制作の現場はクライアントに大して月額制での請求に切り替える。
SEOはその月々のメンテナンス・保守の中に含めていく。
こうするだけで両者生存、かつデスマーチみたいなものはなくなり、質を高めるに近づきます。
そして質を高める事は、SEOの成果にも繋がります。

「月額なんて無理だよ」

いけますよ。私、やってますもん。
個人で出来るのに、会社ベースで出来ないなんて言い訳は許しませんよ。
それは営業能力の低さを堂々と露呈しているだけです。

例えばこんなのはどうですか。
月額20万ぐらいのサイト制作依頼が来た。
それを20万でこなして、終わり。ではなく。四分割する。
一ヶ月5万円にして、それを4ヶ月契約という縛りにする。
サイト自体は一ヶ月で制作、その後のメンテナンス・保守の部分で残り15万を回収。
それに納得してもらえれば契約は続行。 無理なら契約は切る。

4ヶ月分コストが増えるじゃないか、という考えもあるでしょう。
しかし、私は逆です。
4ヶ月分、その会社とコミュニケーション出来る時間が増える、と考えます。
後は、売り込みと信頼を生むだけの技術、能力を示すだけでしょう。

一ヶ月はサイト制作に力を込めるのだから、コミュニケーションの機会は少ない。
なら時間を増やして、信頼を得る期間を作るほうが面白い。
後はそれを継続し、月額ベースの案件を増やしていくだけで後々は安定した案件を受けれるようになっていく。
デスマーチをしなければならないような状況にはならないはずです。
安定して収入あるんですから、人月単価という時代遅れのビジネスモデルから脱却できます。

そしてそのメンテナンス・保守にSEOなどのマーケティングを取り入れる。
これがまた信頼を生むきっかけにもなり、SEO業界全体の誤解を解く事にもなる。

ま、これらはあくまで理想論です。
でもそこにこの業界を良くしていく、道があるんなら進むのが人生でしょう。
だって面白いじゃないですか。面白いほう、行きましょうよ。


私がゲスト出演する07/12 22:00〜00:00のrie’s cafebarではそんな事も話せたら、とか考えてます。
ブログに書いちゃいましたけど、こちらは後で見る人用にも。
自分の確認用にも、と。

WebとSEO、もっとぐちゃぐちゃにしたいですな。
意味のない混沌ではなく、秩序を持った方向性のあるぐちゃぐちゃ。
革命、ってやつですかね。面白いなぁ、この世界は、本当に。
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