2011 | 01 17 |
毒を吐くコツ①
原点回帰してみました。
毒舌プランナーといいながらも、毒を吐いたり吐かなかったりなんですが……。
毒舌って妙な、愛嬌がありますよね。
……愛嬌というか、魅力? 言われてる側も苦笑いで終わる、そんな感じ。
勿論、ストレートな悪口言われたら腹が立ちます。
でも毒舌っていうのは、何となく許せてしまうギリギリのラインをユニークに言ってるんですよね。
そういった部分に面白みを感じて、チャレンジしているんですけど……。
自分なりにコツみたいなものを纏めてみたいと思います。
毒舌の一つの魅力は、口頭コミュニケーションの面白さを画面上に生み出す事にあると思っています。
口頭で話すと、個々人の特徴が垣間見れます。
ニュアンス、癖など表情の動き、見える部分が多々あり、それがまたその人を表しているので面白いんです。
ですが、画面上の文章は抑揚も表情もありません。ただの文章で言葉です。
顔文字や絵文字を使えば、多少の表現は出来ますが、結局は他人も使うので個々人の面白さは表現できません。
自分自身の口語文を表現するためには、多少誇張でも文章で表現しなければならないのです。
私も出来る限り意識はしていますが、普通に書く方が楽なので、余程気合が入ってない限りは表現は入れません。
また記事の内容次第では入れないほうが伝わるものもあります。
あくまで毒舌などの文章表現の技法は、記事で伝えたいことをより伝えるために使うもので、主観が必要ない記事では主観は入れるべきでないと考えています。
無論、所感ぐらいは良いと思いますが、感情表現をする為にわざわざ毒を吐く必要はない、と。
……というか、私の表現技法として多用するのが毒なだけで、他にも色々あるんですけどね。
毒ぐらいしか出せるものがないヘタレなので、毒を出すを誤解する人や勘違いする人も生まれるので、タイミングを選ぶというわけです。
そこは私の技術不足。
さて、そろそろ本題の毒舌のコツについてお話します。ここまでが前提。
技法は使う場所を誤ると、相手に不快感を与えますので要注意。
「今日の晩飯は糞不味かったです。店の名前は流石に伏せますが、何ともいえない味で、とりあえず二度と行かないことを心に決めました。あんな店にお金を払ったかと思うと、腹が立ちます。恥を知れというか、味見しろぐらいは言いたいですね。」
これはただの悪口。一般的ですが、少々下品です。
毒舌というのは丁寧さが必要で、少なくとも「悪口」ではない「責任感ある発言」が必要です。
少なくとも相手を不快にさせる事は論外で、見ても面白くない単語を並べるのはよろしくありません。
なので語彙力が必要で、誰でも知ってる単語を並べるだけでは毒は吐けません。
「今晩の食事は中々の珍味でした。食器皿の上には間違いなくオムライスが載っていたはずなのですが、気がつくと私の「二度と行かない店リスト」に早急に掲載されていました。味に関しては覚えてません。記憶することすら危ぶまれたという事でしょう。いやしかし、それ程の食事をお金を払う客人に出すとは、中々の猛者。感服いたします。」
正直、ちゃんと出来ているのか自信はありませんw
やれと言われて出来るものではなく、タイミングとテーマにも寄るのが、私の技術不足の部分なので。
最初の例との違いは、文体がそもそも違うという事。後者の方がより嫌味っぽくしてあります。
それでいて「糞」や「不味い」といったストレートな単語を使わずに、控えめな単語や連想させる単語を用いて表現しています。
前者の例ですと、店に対して苛立っているのが伝わりますが、同時に食事に対する不満も色濃く出ています。
後者の例では、店に対しての不満で、あくまで食事はそのきっかけになった、という感情の整理整頓が成されています。
更に後者では、不味いというワードを使っていないので店に対して興味をわかせることが出来ます。
また怒りを露わにせず文章で綺麗に纏めているので、聡明な印象を与え、著者に良い印象を抱いてもらえます。
書いてある内容は毒なんですが、逆にそれが魅力的になる毒舌を吐く人の最たる例ですね。
そして前者の例では、それ以上店の話をすると「愚痴」になります。
後者の場合は「記事」になります。これは大きな違いです。
毒舌を使いこなせるようになるだけで、コンテンツの作り方もコントロール出来るわけですね。
ただ、この部分に関しては他の技法もありますし、今回のは極端なので何処までコンテンツに寄与できるかは不明ですが。
妙に長くなりました。今日はこれぐらいにしておきます。
今回のを下地にいずれ綺麗に纏めたいなぁ、とは思います。