2011 | 02 04 |
うんこでわかる原因自分論
今日はうんこでわかる原因自分論です。
ふざけてるようで、ふざけてないです。
”原因自分論”
聞き馴染みある人もいるかもしれません。
名づけるとしたらこの名前以外、あまりないと思いますし。
もしかしたら、誰かお偉い人が……と思って調べたら、あったw
佐藤満さん。ホンダ、GM、フォルクスワーゲンの社長を務めた方が仰っておられたようです。
更に言いますと。EC-studio 山本さんの記事がトップに上がってましたね。
「うわぁぁぁぁぁぁ! 二番煎じやんけーーー!! うわぁぁぁぁ!」
とか思ってません。気にせず続けます。ふんだ。
原因自分論最強説
これ何が最強って、超シンプルです。「自分の中で全てを自己完結できるから」
なんですよね。
周囲の状況や環境、他人のアプローチによる影響。
社会情勢や経済の流れ、色々あります、が。
「そんなの関係ねぇ!」
てな具合で、この世を去った(!?)某芸人も登場します。
非常にシンプル。シンプルイズベストとは正にこの言葉の為にあったのではないかと思うほど。
他人や環境の責任にするのは、二流
ここまで話してひっくり返すようで大変申し訳ないんですが。”自分に全ての原因がある事は決してない”
これは原因自分論とは関係なく、世界の法則として事実です。
原因自分論で自分を追い詰めすぎてしまう人は、ここらへんを理解してない事が多いんじゃないですかね。
この論理は自分で全て自己完結すると同時に、全員がそうあるべきという考えも含んでいます。
なので「自分も悪い、相手も悪い」が真実です。
ただその中で「相手も悪い」が表に出てしまうのが人間で、自分も悪いと思いつつ、ついつい逃げてしまいます。
その逃げを消し去るのが原因自分論なのですが、本来は物事の本質を知った上で使うものです。
わかりにくくなってしまいましたが、ようは
「自分も悪い、相手も悪い。でも相手と分かち合うのには時間がかかるから、まずは自分から」
という理屈です。
基本的に人間は「相手も悪い」という部分が表に出るというのは、前出の通りです。
だからこそ「分かり合う」には時間がかかるんです。
そして気がつくと、相手が悪いという水掛け論みたいになってしまうので、物事が進まない。
だからまずは自分から。自分に原因があると認めるところから”始める”んです。
原因自分うんこ(?)論
一例を出します。糞みたいな話ですが。うんこだけに。小学二年生のE君が授業中にどうしても我慢が出来ず、うんこをしたとします。
そのうんこが原因で周囲には悪臭が立ち込め、E君だけがその真実に気付いています。
勿論、誰がしたのかがわかるのは時間の問題。
そして何より小学二年生です、E君の精神状態を鑑みてあえて黙ろうという優しさを出す者はいません。
晒し首です。
「うわっ! くさっ! Eくさっ!」
「きゃー! うんこ臭いー!」
絶望です。E君は世界から消えてしまいたいと思ったに違いないでしょう。
小学生にとって、うんこを漏らす、ゲロを吐くは二大必死行為と呼ばれ、やってしまったが最後全てを失います。
小学生にそんなものあるか、とバカにしてはいけない。小学生は小学生なりの社会を生きているのです。
我々社会人にとって、築いてきた地位や名誉を失い、友人・知人に距離を置かれる恐怖は皆さん知っているはずです。
ですがE君はここで、偉大なる神である父親に「原因自分論」を教わっていました。
小学二年生ながら、E君は非常に物事の本質を知っていたのです。
それによりE君から喪失感による恐怖や不安は消え去り、素直に自分の悪を認めます。
「ごめんなさい、先生。どうしても我慢が出来なくて、漏らしてしまいました」
それを聞いた先生は鼻を抑えながら答えます。
「い、いいのよ。さ、先生と一緒にトイレに行きましょうね」
晒し首にされてしまったE君ですが、漏らしてしまったのは自分。我慢できなかったのは自分、と言い聞かせました。
先生のあからさまな態度やクラスメイトの罵声や悲鳴に泣きそうでしたが、ぐっと耐えました。
トイレで綺麗に用を足し、ノーパンで帰還したE君。
クラスではくすくすと笑う女生徒の声や、あからさまに嫌そうな顔をする男子・女子。
当然、E君の席の周りにはサークルが出来上がり、誰も近づこうとはしません。
しかしそこでE君の取る行動は、大変大人びていました。
「ごめんなさい」
とクラス全員に大きな声で謝り、そして先生にも謝り、近くに座っていた子にも謝りました。
小学生なので、謝りながら涙をボロボロと流していましたが、その誠実さは大人顔負けです。
「気にしないで」
と最初に声をかけてくれたのは、先生です。
鼻は抑えてません。
それに心が動いたのか、E君の友人のD君とF君が
「先生、俺、E君の隣の席がいいです!」
と言ってくれたのです。唐突なことでE君は感動します。
元々D君とF君はE君に対して罵声は浴びせていませんでしたが、クラスメイト全員を敵に回す事は出来ず、終始無言だったのです。
ですが、E君の謝った姿勢を見て、そうそう出来る事ではない、と小学生ながらに実感したのです。
凄いぞ小学生。
すると面白い事が起きます。
今まで距離を置いていた生徒達もD君とF君に合わせて、近づいてきます。
そしていつもE君をからかってくるガキ大将のS君が言います。
「おい、E! もう、うんこ漏らすなよー!」
真っ先に罵声を浴びせたS君が、同じように大きな声でE君を笑いながらからかいます。
ガキ大将のカリスマは偉大です。その言葉と同時に、わっとクラスの雰囲気が賑やかになります。
いつもからかわれて微妙に感じていたE君もその時ばかりはS君に感謝しました。
「今度から漏らしそうになったら言えよ!」
とS君は続けます。
クラスメイト達も「漏らすなよー」と言ったり「武勇伝やなぁw」と話題にします。
授業を続けられるような雰囲気ではありませんが、うんこをネタに一気に盛り上がったのです。
失ったと思われたE君の地位はむしろ上がり、S君とも仲良くなれました。
E君の勇気ある謝罪がみんなの心を動かしたのです。
感動です。
原因自分論を知っていなければ謝ることをせず、気付いてくれない先生が悪い、だとか何で授業中に立ったらいけないんだ、とか。
様々な理由を盾にして、周りを責めていたでしょう。
挙句の果てには親にまで八つ当たりするかもしれません。
E君の学校はエリート教育で有名な小学校です。
授業中に立つことは厳禁、私語も禁止で、トイレには授業前に行く事が決められています。
小学生ぐらいの子であれば、当然それを守るわけで、今回の件は学校側にも原因があったのです。
ですがE君は、それを自分の責任と、自己完結させました。
それによって状況は良い方向へと変わり、また学校側も仕組みを再考する事になりました。
まずは自らの非を認め、そして自分の中で完結するように心を向ける。
そうする事で責任の追及はなくなり、皆が皆、その話よりも次の話、とより良い方向へと向きます。
過去を過去と割り切れるようになるのです。
うんこな話でしたが、うんこでわかる原因自分論、という事で……。
たまにはこういうネタも入れていこうと思います。
……纏まってるのかな(ぁ