2012 | 02 08 |
コンテンツ設計をしっかりする以外の方法で、サイトに継続的な売上発生させる事が出来るのかどうか考えてみた
基本的に、Web制作含め、マーケティング等をプランナーとしてやる際にはホワイト、といいますか、正統派です。
正統派も何も、下手な事しすぎるとGoogleに喧嘩売る羽目になりますし。
後、奇抜な手法を取りすぎても、今のご時世、不意打ちになりにくいんですよね。
むしろ全部奇抜な方法ってわけにもいきませんから。
そんな事すると外れる可能性のほうが高くなってきて、結局は無理が祟る事になる。
ある意味では、真っ当にやる事が今のWeb業界では不意打ちなのか、とか思う事もあります。
ちょっとそこらへんを軽く語ってみます。
コンテンツ設計をしないサイトの末路
SEOに限らず、マーケティングをするに従って、コンテンツが設計されてないサイトってどうなると思います?まず一つ。
「設計がされてないから、流入するユーザーの想定が曖昧」
これが結構大きいんですね。
本来なら利益を生み出すユーザーの想定は具体的に落とし込まないといけない。
例えばどんなキーワードで検索するか、お気に入りに入れるタイプが多いのか。
年齢層はどうか、フォントサイズは大き目が良いのか、などなど。
そのユーザーの想定が曖昧、むしろ全ての人に対応できるサイト、みたいなのを求めたりする。
残念ながら、そんなWebサイトは不可能、と断言させて頂く。
旅行に興味がない人に、旅行のサイトを表示させて、興味が沸かせるサイト、そんなのは出来ない。
Webサイトは今でこそ動的な動きも出来るようになったが、基本的には受身な姿勢の営業マン。
ユーザーの要望があって初めて機能する事になる。
つまり、根本的にはユーザーが最初から望んでいなければサイトに訪れる事すらない。
全く興味がない人間を誘導させ、コンバージョンさせることはそもそも出来ないわけです。
ユーザーの想定が曖昧っていうサイト、その時点で死んでいると思って下さい。
そしてもう一つ
「誘導が成功しても、求めているモノがない」
求めているモノというのも、ユーザーの想定によって生まれてきます。
情報なのか、リアルに繋がる何かなのか、そもそもの信頼感ある見た目、なのか。
ユーザーの重視するポイントというのは、人それぞれです。
私は情報を重視するので、見た目はこだわりませんが、人によっては見た目の段階で離脱するでしょう。
また、見た目と情報の質は比例している事も多く、優れたデザインは優れたコンテンツを持っている事が多いです。
それは非常に分かりやすい話で、コンテンツ設計、いわゆるデザインがされてるからなんです。
ユーザビリティを考慮し、アクセシビリティを整え、ユーザーの為にサイトを構築しているわけです。
そんなデザインされたサイトが見た目が汚い、ぐちゃぐちゃであったり、コンテンツが空っぽ、なんて事はかえって不自然というわけです。
ではコンテンツ設計なくして、Webの成功は有り得ないのか
面白い部分ではあるのですが、これだけ罵倒しておきながら、そうでもありません。コンテンツ設計は確かにとても重要です。
ただ、これら全ては数の問題で解消できたり、市場競争で勝つことで何とかなる場合もあります。
まず検索リテラシーにおいては一位表示されたサイトを最優先する人も多いです。
ならばコンテンツの質が低くとも
「一位なのだから」
という理由だけで十分に、質が高い、と錯覚させる事は可能になるわけです。
逆に言えば、コンテンツの質の高さはユーザーが決めるに等しいわけですから、この時点でそのサイトコンテンツの質は高い、と証明されたことにもなります。
仮に見栄えが酷く、他のサイトに比べて内容が薄かったとしても。それがユーザーの求めたモノだったわけですから。
これは検索エンジン内における競争に勝ったものだけが成せる、ちょっとした裏業ですね。
更にコンテンツも出来上がっていれば、いう事なしですが、未だにコンテンツがなくても上げる事は可能でしょう。
また100人中90人が駄目だ、というサイトがあったとしても、それが10000人になれば1000人は良い、もしくは気にしないわけです。
日本だけでも半端じゃない数の人口がおり、それらがインターネットを利用する。
ともなれば大勢が駄目だと言っても、その少数の力で勝ち残る事は出来る。
これは穴、ニッチな市場を狙っている、とも言えますし、数の理屈で無理矢理勝ってる、とも取れます。
物事は捉えようなのです。
そして、無茶を通そうと思えば通せる、それがビジネスの世界で、厳しいと言われている理由でもあります。
けど、継続的な売上を考えると不利なのは否めない
さて、しかし上述した裏業チックな方法。継続させるのに難があります。
というのも、当然新規参入はありますし、より強い競合が生まれるのは世の常。
その時に自社サイトよりコンテンツが強く、また市場競争で勝てる要素も強い。
となれば、勝てる要素が薄くなってきます。
今まで培ってきた財産だけで勝ち残れるかどうか、という話になってしまい、いわゆるジリ貧です。
そしてその段階でコンテンツを設計したり、作り出しても遅いのです。
何故かというと、いきなりサイト構成が変わったり、リニューアルする変化をユーザーは好みません。
つまり競合を意識するあまりユーザーを疎かにする事になります。
となればリニューアルも出来ず、結果的に競合に負けるのをただ待つだけ、という状況に。
こんな綱渡りのようなマーケティングを継続するのは、むしろリスキーなだけで売上そのものが大きい、裏の業界でもなければ試みるべきではありません。
一時的にでも爆発的な売上が見込めるなら有り、だとは思いますが、それでもその爆発的な売上を継続させる為にコンテンツ設計はしっかりしておくべき、というのが持論ではあります。
あくまでここまで持論を展開しました。
しかし、異論を募集したいな、とは常々考えています。
世界は広く、様々なビジネスの仕方が転がっています。
その中では自分の予想も付かないようなビジネスの仕方、マーケティングを実施している会社もあるでしょう。
私が見てきた中では、大抵は基本に忠実な会社こそが成功しているのですが……。
意外と裏社会では、とんでもな効率的手法が開発されていたりして……? とか思ったりするわけです。
マーケティング、プランニングをしていると新しい業者さんに会う度に発見があります。
これが、僕がプランナーを辞められない一番の理由かもしれませんね。
それでは。