2010 | 12 21 |
SEOの定義
先日の記事について、RTしてくれた方々、ありがとうございました。
中には「SEOの定義」について言及してくれた方もいらっしゃいました。
折角なので、前回の記事の続き……というわけではなく大枠に入れての「SEO」を語りたいと思います。
そもそもSEOとは?
検索エンジン最適化の事です。
誰でも調べればわかる話であって、意味もそのまんまです。
問題なのは「最適化」とはなんぞや、という事です。
施策する側の目線に立ったときは、まさしく「最適化」です。
今であればGoogle先生ですが、Googleという検索エンジンに評価を貰えるように目立たせたり、Googleが喜ぶような見た目にしたり、性格にしたり。
ただ、最適化なので限度はあります。りんごをみかんにしたり、悪魔をキリストにする事は出来ません。
りんごはりんご、悪魔は悪魔としての最適な状態に持っていく、それを検索エンジン向けに行うのがSEO。
その施策の結果として順位という副作用がある。こういう考えがSEOとしてはしっくり来るでしょうし、実態です。
ただ、これだけではビジネスとして成立させる事は難しいのですが。それについては後述します。
次にクライアント側。
ど直球で、クライアントが求めるSEOとは最適化なんぞではありません。
最適化して利益が出るのならいいですが、最適化は最適化であって利益に結びつく直接的な要因ではありません。
むしろかなり遠い位置に存在しています。最適化は「前提」です。
業者の方々の方が良くわかっていらっしゃることですが、クライアントが求めるのは順位です。
それも当然上位三位以内、もしくは一位。
何故ならその位置に立ってこそ初めてWebの存在意義が生まれ、営業が出来ます。
分析や解析から流入数を増やしたり、コンバージョンへの導線設計も調整出来ます。
人の来ないWebではそういった分析すらも出来ません。
仮定で修正しようにも、人が来ないのでその施策に意味がありません。
クライアントはビジネスとして、利益を求めます。当然の事です。
費用に対して還元される利益がなければ、誰もお金を払おうとは思いません。
当然、最適化にも意味はありますしコンテンツの構成などを見直すきっかけにもなります。順位に影響を与える事もあるでしょう。
しかし上位表示なくして、クライアントはSEOにお金を払いません。
もし払うとしたら既に上位表示がなされていて、より良いWebにしたいと思った時です。しかしそれはデザイン、コンテンツ構成、制作といった部分が入り込み、単純な最適化のレベルを超えます。
つまりSEOコンサルタントのカバー範囲ではなく、制作会社の領分へと移るのです。
SEOを定義する時にややこしいのは、どれが正解なのか、という事です。
はっきり言いますと正解はないと思っています。いえ、両方が正解と言うべきでしょうか。
顧客の利益を考えるのは当然の事で、SEO業者の方々もその為に活動していらっしゃることと思います。
Win-Winの関係を築く為に。
であれば、最適化によって分相応の評価を貰うことだけではなく、多少の過大評価であったとしても上位表示される為の手段が必要になってきます。時としてそれがブラックハットであったとしても、顧客を思うのであれば仕方ない事かもしれません。極端ですが。
クライアントもそういったSEOを望みます。
上位表示されない、ただの最適化なんて望みません。そこにお金を払おうとは思いません。
ですがそれは同時にSEOではない、とも言えます。
Googleは当然無理やり順位を上げる方法を好みません。しかし、それを押しとめることも出来ません。
だからこそのスパム対策であり、Google八分です。
上手い具合にバランスが取れているんだなぁ、と思います。本当に。
SEOコンサルタントは最適化と同時に上位表示をしなければいけない。
そこにSEOとは何だ、という自問自答に限界を感じつつも、それが成り立つ不安定なバランスがある。
SEO = 最適化 でもなく SEO = 上位表示 でもない。
SEOとはGoogleに対して「こいつほど優秀な奴はいませんよ!」と洗脳する技術。
そこに最適化と上位表示をミックスさせた、一つの解を見ます。
2010 | 12 20 |
SEOは必要か?
自分自身でも未だに答えが出ていない話です。
考えを纏めるため、この記事を見た人に訴求する意味合いなどで書いています。
正直な話、SEOは必要だと思っています。
それはGoogleに検索がほぼ一本化された今、そこで流入を確保出来ない事はネットビジネスとしては終わりです。
勿論、リアル店舗を持つタイプであれば違うアプローチも出来るでしょうが、ネットを主としている場合、リスティング広告に頼る羽目になりSEOが出来ないという事はランニングコストが常に付きまとうという事。
可能ならばSEOによる流入で、そのコストを下げたいと思うのはどの会社でも一致するでしょう。
なのでSEOは必要、と結論付けます。
ただ正義を掲げるわけでもありませんが、Google視点で考えると少し違和感も感じます。
Googleは良質なコンテンツを提供したいわけではなく、検索したユーザーが求める結果を提供したいだけです。
その結果はペラ一枚のサイトでも求めている内容であれば問題はないわけです。
奥行きを作ると、当然求めている内容は多岐に渡り、状況と環境により変化します。だからこそ内容の濃い、いわゆる「良質なコンテンツ」が求められるだけです。結論として必要になるだけ。
そうなるとSEOでコンテンツの良し悪しに関わらず上位表示をさせてしまうのは、どうか? という話です。
コンテンツが悪ければ上位表示は難しい。
確かにそういう見方も出来ますが、少なくとも埋もれているSEOを全く施さずリンクが一切ない「良質なコンテンツ」よりは上位に来るでしょう。それはどうなのか、と。
その埋もれているサイトを発掘するのがSEO会社・業者の仕事なのだ、と言うのであれば理解出来ます。
何故なら、Googleが求めているSEOへの立ち位置はそこだからです。
しかし、実際にはそういうわけにはいきません。
SEO会社・業者はビジネスですから、ボランティアではありません。
そんな中で時には手段を問わず、上位表示する必要というのは必ずあります。いえ、むしろなければその時点でビジネスと呼べません。
Googleはそういった無茶な施策に対してはスパムなどで対応しています。
ただ実直なやり方で上位表示しているモノに関してはノータッチです。それを良質なモノとして判断しているからです。
……果たしてそれが、Googleの望む結果でしょうか?
重ねて言いますが、個人的にはSEOは必要です。ただ、将来的にGoogleが望む結果とは違う今の施策は滅びるのではないか、とも思っています。
パーソナライズド検索がメインに置かれ、ユーザーそれぞれに検索結果が違う。
入り口としてのSEOは施せても、最初のワンタッチ以降に関してはSEOの効果が非常に薄くなる。
となるとSEOの在り方は変わります。
どうなるかはわかりませんが、少なくとも今の混沌とした検索結果はGoogleの望むモノではない気がしています。
SEOに期待出来ない未来があるのなら、次にソーシャルメディアが来るであろうというのは予測出来ます。
費用対効果が望めないのなら、望めるものに移行するのはビジネスとして当然です。
SEOの未来はどうなるのでしょうか。
今後、SEOは必要とされていくのでしょうか。
まだ、答えは出ません。
2010 | 12 14 |
抑えるのは大切。卑怯は良くない。
先日、少し話題になった話です。
まぁ私がリスティング広告について呟いた当たりから発展した話なんですが……。
SEOとリスティング広告って切っても切れない関係だと思うんですよ。
SEOはその性質上、単一キーワードでの施策が望ましい。それは当然。
ならロングテールキーワードとは言うけれど、拾える範囲には限界がある。
そんな時に広告を打てれば都合が良い。
リスティングであれば指定のキーワードに対して訴求できるし、集客とかも出来る。
SEOで拾えない範囲とリスティングで拾うっていう二段構え。二本柱。
これは基本じゃないのかなーと思う反面、やはり実施してない企業は多い。
どうしても両方となると費用がかかってしまうので、敬遠しがち。
SEOは認知度が上がり、やってて当たり前っていう空気もあるからしている会社は増えたように思える。
でもリスティングは「広告」という体なので、やらなくてもいいや、という方向に向いてしまう。
紙媒体や下手なネット媒体使うよりも効果は高いと思うんだけれど。
しかも、費用対効果が直に確認できるのは非常に強み。
けど、そこをケチってやらなかったり、SEOだけで、というようなお金をかけない方向に行きたがる。
これ不思議。
どうあがいたって、何かを得るには代価が必要。広告出すにもSEOするにもお金は必要。
なのにそこをケチって何を得ようというのか。
費用を抑える。無駄な出費を省くのは大切。
でも行き過ぎると、ただ単に卑劣で卑怯なお金かけません病にかかる。
そうなると協力的なパートナーはいなくなる。結果として会社は孤立し、何処にも行けない。
中小企業が潰れる多くの理由はそんな、偏屈で自己中心的過ぎる考えがあるからじゃないかなぁ。
2010 | 12 13 |
SEOは視点一つではいかん
SEOに限らず何でもそうだとは思います。
視点を一つしか持っていないと、その視点でしかモノが見れない。
何をするにしたって目的を明確にして、それに至る導線は多いに越したことはない。
セミナーにいったりするのは人との出会いがメインだったりするけれど、そんな中で自分にはない知識を身に付けることも大切。
ここ最近頭が固くなったな、と思う面が多々あったりで、混乱中。
もうちょっと視野を広く持とうと思いますです、はい。
SEO。
多方面からの知識が入りにくいからこそ、入れておきたいですね。
色々な業者さんと仲良くなりましょう。知識を仕入れるのは大切です。
2010 | 12 01 |
閑話休題
先日、SEOの記事を書きました。
気合をこめたのでもう一回宣伝しておきます。
【マーケティングツール】SEO
また関連記事でこんなもんも書いてます。
私個人のSEOに対する姿勢がわかるかと。
SEOの悪い部分
Googleを考えてみた
でもま、今日は閑話休題です。
Xデーがどう、と盛り上がっていますが業者じゃない私は無関係なので。
自社のランキングが上がるなら良し、逆に下がるのなら要因があると判断し対策。
これをするだけですからね。変に一喜一憂はしません。
Googleの気まぐれに踊らされるのも釈由美子ですし。
ただこれからはSEO業者さん大変です。
そしてITに対する需要は急激に増加する、と見てます。
時を見て、ピンポイントで供給出来るように会社を起こしたいですね。儲かりますよ。
Web制作会社さんも、今まで以上を求められますし。
技術だけじゃなく説得する、いわば上の立場からの営業も必要になるでしょうねぇ。
Webサービスを提供している会社は今からが大変な時期。
良くも悪くも振るいにかけられ生存競争が始まるわけです。
そしてWebに乗り遅れた中小企業も同じ道を辿り、良い会社だけが残っていく。
実に厳しい社会ですが、そんなもんです。
むしろユーザーにとって価値のないものを提供して、今も尚生き残っているほうが不思議です。
いらないゴミは誰だって捨てます。
それをあえて残そうとするのは、よっぽどそれに「価値」を見出す人間がいるからです。
実際には無価値だったり、それ以下だったりするんですけどね。
少なくとも金銭的な意味での価値はなくなってる、と個人的には思うんですけど、それも大切にしなきゃいけないんでしょうねぇ。
そしてそれは顧客に対しても一緒。必要ない顧客はばっさり切り捨てる。
全てを救って、全てを提供なんて傲慢ですよ。求める人に求められる事をして。
お金が偉いわけじゃないです。本来はお金を貰って作業をしてる時点で立場は対等です。
逆に言えば、お金の増減でそこに対する価値が変わるのは当然の事。
そしてその価値は顧客の価値へも直結します。
でも。
それを貫き通せたら、本当楽なんですけどね。
……ただ、それを貫こうとする為に思考をして、覚悟決めていくのは大切だと思います。